流れゆく白い雲 消えては生まれる
わが想いとどかず 流れゆく

朝6時、二ケ領にカワセミとの出会い求めて今日も行くが、川面には安心しきった幼魚が何匹か泳いでいた。カワセミが補食する姿を見たくて・・・。だが川辺は緑につつまれゆっくりと夏を迎えている。

多摩川に出てみれば、ウグイスの鳴き声につられて川中の草むらに目を向けると、おお!なんとキジの雄が鳴いているではないか!
自然はどんどん生まれ変わり生き続けている。ツバメが蚊を求めて水平を飛びまわる。
忘れずにやってきたツバメ。あの台風19号にも負けずキジはここに棲みつづけている。
名も知れぬ草花も小さな花をつけて語りかけてくれる。

「もっと、蝶やトンボ、バッタがいてくれたらな~」
心の中の風景が重なってふと足がとまる。

過ぎたる日のことを、この草花は思いおこさせてくれるのか? はたまた、あの生まれては消える白い雲が、通り過ぎた人生へいざなってくれるのか…。初夏に向かう甘ずっぱい心の動きに、ベランダから手を振ってくれる人あり。ああ!時よ、雲よ、流れ去るのではなく、生まれるためにゆきすぎるのだ。

流れゆく白い雲に、想い届かずとも、共に生きてゆくのだと、目の前を飛び去るツバメが、言葉をのこしてくれた。

もうあの白い雲は夕陽に染まって赤く輝いてみせた!
初夏を迎えるある日のこと・・・

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